年間管理・トラブル対策
病害虫対策と予防策
胡蝶蘭は比較的丈夫ですが、乾燥や風通しの悪さが続くと病害虫が発生することがあります。早期発見と予防が美しい花を長く保つ鍵です。 本記事では家庭で実践できる予防策と、被害が出た場合の対処法を紹介します。
最終更新日: 2025-09-23
発生しやすい病害虫一覧
| 病害虫 | 症状 | 対処法 |
|---|---|---|
| カイガラムシ | 葉や花茎に白い粉状の虫や茶色い斑点が付着。蜜を吸って葉がベタつく。 | 歯ブラシや綿棒で優しくこすり落とし、殺虫剤(スプレー)を点滴。再発防止に風通しを改善。 |
| ハダニ | 葉裏に細かい斑点やクモの巣状の糸。乾燥時に発生しやすい。 | 葉水で湿度を上げ、専用薬剤を噴霧。加湿と換気で予防。 |
| 灰色カビ病 | 花弁や葉に灰色のカビが広がる。低温多湿環境で発生。 | 患部を切除し、殺菌剤を散布。湿度を下げ、換気を強化。 |
| 軟腐病 | 株元が水っぽく腐り悪臭を放つ。高温多湿で発生。 | 感染部を大きく切除し、傷口に殺菌剤を塗布。新しい培養材で植え替え。 |
日常の予防習慣
- 週に一度、葉裏と葉の付け根を観察し異常がないか確認。
- 湿度を50〜60%に保ち、乾燥し過ぎるときは水やり・湿度管理を見直す。
- エアコンの風が直接当たらないよう配置し、換気で空気を循環させる。
- 落ちた花弁や枯れ葉はすぐに除去し、清潔な環境を保つ。
薬剤使用のポイント
- 家庭園芸用の薬剤を使用し、説明書に従って希釈濃度と散布頻度を守る。
- 屋外または風通しの良い場所で散布し、ペットや小さなお子さまが触れないよう注意。
- 花弁に薬剤が付くと変色するため、葉や根元を中心に散布する。
- 薬剤使用後は手袋を外し、手を洗浄。鉢周りの新聞紙なども処分する。