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育て方の基本

植え替えと根のケア完全マニュアル

胡蝶蘭の根は呼吸をしながら水分を吸い上げる大切な器官です。植え替えを適切に行うことで、根腐れを防ぎ、次の開花へ向けた体力を蓄 えることができます。沖田オーキッドが実践する植え替えタイミングと手順、根の健康診断ポイントをまとめました。

最終更新日: 2025-09-23

植え替えが必要なサイン

  • ミズゴケが黒く潰れ、手で触ると粘り気がある。
  • 根が鉢から溢れ、外側の気根が硬く変色している。
  • 水やり後の乾きが極端に早い、もしくはいつまでも湿っている。
  • 花が小さくなったり枚数が減ったりして、株の勢いが落ちている。

※基本は2年に1度が目安。花が咲いている時期は避け、花後1〜2か月の落ち着いたタイミングで行います。

必要な道具

清潔なハサミ

刃先を消毒用アルコールで拭き、黒く傷んだ根をカットします。

新しい培養材

ミズゴケまたはバークを用意。使用前に水洗いして湿らせましょう。

支柱・ビニールタイ

植え替え後の株が安定するよう、支柱で軽く固定すると安心です。

植え替え手順

  1. 事前に鉢から根を抜きやすくするため、前日の水やりは控えます。
  2. 株をそっと鉢から抜き、古いミズゴケを指で優しくほぐしながら取り除きます。根を傷付けないよう注意。
  3. 黒く変色した根や空洞になった根をカット。白く太い根は健康なので残します。
  4. 新しいミズゴケを軽く絞り、根全体を包み込むように巻きます。バークの場合は根の隙間に均一に入れましょう。
  5. 鉢に戻し、支柱で株元を軽く固定。植え替え直後は水を与えず、2〜3日後にたっぷり水やりをして落ち着かせます。

根の健康診断チェック

状態見た目対処法
健康な根
太く弾力があり、白〜緑色。切ると断面がみずみずしい。
そのまま残し、新しい培養材でやさしく包む。
傷んだ根
黒く変色し、指で押すと潰れる。内部が空洞になっている。
根元から清潔なハサミで切除。切り口は風通しの良い場所で半日ほど乾かす。
乾燥し過ぎた根
細く硬く、灰色。水やり後も緑色に戻らない。
乾燥が続いていたサイン。今後の水やりと湿度管理を見直す。水やりガイドを参照。

植え替え後のケア

  • 1週間ほどは直射日光を避け、明るい日陰で管理。根が落ち着くまでは風通し重視。
  • 最初の水やりから10日間は肥料を与えず、水だけで管理する。
  • 葉のハリや色を観察し、変化があればトラブルシューティングを参考に早めに対処する。

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沖田オーキッドでは、出荷前に根の状態を入念にチェックしています。ご家庭でも植え替えのポイントを押さえていただくと、贈答用の胡蝶蘭がより長く美しく楽しめます。

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